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ビュラン研ぎ器での研ぎ 1 /ビュランの研ぎ [ビュランの研ぎ / 研ぎ器について]

1.ラッピングフィルム研磨紙での研ぎ.jpg
ビュランを研ぐ
 
1. 写真のようにビュランを研ぎ器に装着して、刃先の出の位置を見るアクリル台で調整す
  る。蝶ナットを締める際に研ぎ器の肩を押さえながら締めると、調整した位置を保った
  まま固定できる。その後ダイヤモンド砥石#1000から研いでいく。このダイヤモンド砥
  石はしっかり平面が出ているので定盤の役目をする。
 
2. 研ぎはダイヤモンド砥石#1000から始める。断面周囲に軽く刃返りができれば、次の粒
  度のものへと移る。ここでは#2000、#4000、そして#6000まで研ぐ。ビュランを研
  ぎ器から外して刃返りを取り除く。先にアーカンサス仕上げ砥石#6000で側面を研ぎ、
  同じようにラッピングフィルム研磨紙#6000で研ぐ。先にアーカンサス仕上げ砥石で研
  ぐのはフィルムがあまりにも薄いので刃返りで疵付けない為である。そして、再度研ぎ器
  にビュランを装着して断面に回った刃返りを#6000で取り除く。
 
この様にして研いだビュランで彫ると彫り屑が断面中央からまっすぐに立ち上がる。もしその様にならない場合はしっかり刃返りが取れていないことが原因なので、再度刃返りを取り除く。また、ラッピングフィルム研磨紙#2000の代替として耐水研磨ペーパー#2000を用いてもよいだろう。ラッピングフィルム研磨紙などを用いて研ぐ粒度順は幾つか組み合わせて決めるとよい。例えば次のように。
 
A.ダイヤモンド砥石#1000 → フィルム研磨紙#2000 → #4000
 側面研ぎ #アーカンサス仕上げ砥石#6000 → フィルム研磨紙#4000(または#6000)
 
B.ダイヤモンド砥石#1000 → フィルム研磨紙#2000 → #4000 → #6000
 側面研ぎ #アーカンサス仕上げ砥石#6000 → フィルム研磨紙#6000
 
C.ダイヤモンド砥石#1000 → フィルム研磨紙#2000 → #4000 → #8000
 側面研ぎ #アーカンサス仕上げ砥石#6000 → フィルム研磨紙#8000
 
この粒度の異なるフィルム研磨紙での研ぎの詳細は、「ビュラン研ぎ器での研ぎ 2 / フィルム研磨紙を使う」の記事において、『実際にラッピングフィルム研磨紙を使った研ぎの一例』として説明している文章を参照されたい。
 
2.ラッピングフィルム研磨紙を貼る.jpg
ラッピングフィルム研磨紙を貼る
 
厚いアクリル板は15ミリを使用している。できれば硬質の厚ガラス板が良いのだが、入手が難しく、それに高価なこともありネットで簡単に手に入るアクリル板を使用している。ラッピングフィルム研磨紙の大きさ230×280ミリを1/8にカットするので、厚手のアクリル板はそれよりも小さ50×130ミリにする。また、刃返りを取る際には小さな50×60ミリがあると扱い易い。裏面には滑り止めを施す。ラッピングフィルム研磨紙の貼りつけには、幅の狭い両面テープを使用している。写真のようにどう貼りつけるかは試して決めるとよい。そして、貼りつけた後で周囲のはみだした部分を切り取る。尚、両面テープの剥離に、魚の骨抜きを使用しているがとても重宝している。
 
もし記事にあるアクリル板に興味があれば次のpdfをご覧ください。アクリル板の入手先及びその明細を記しています。
フィルムでの研ぎとアクリル板の入手.pdf
 
また、幅に合った研ぎ用のアクリル台があると便利だ。それには50×100×5ミリのアクリル板を用意する。それとに同じ素材で50×30ミリ程を用意する。厚いアクリル板の幅が50ミリなので、嵌めた時に少し隙間が空くように台を作る。現物合わせでコピー用紙1枚か2枚程の隙間にして、アクリル接着剤で貼り合わせる。貼り合わせる際にはマスキングテープで仮固定する。その後体裁を整える為にテーブルソーなどで80ミリ程度に切り落とす。仕上げにヤスリや研磨紙で台の四角を丸め、研ぎ器の滑りを良くする為に上部の周囲を軽く面取りを施す。
 
3.研ぎ上げたビュラン.jpg
研ぎ上げたビュラン
 
写真は研ぎ器を用いて研いだビュランになる。ダイヤモンド砥石#1000とラッピングフィルム研磨紙#2000~#6000までを使っている。しかし、そこまでの粒度でなく#4000で仕上げても十分である。このラッピングフィルム研磨紙を使用してビュランを研いでいる、扱っている作家はそんなに居ないだろう。そして精度の高い研ぎで仕上げたビュランでの彫りは、練習で単に彫るだけでも楽しい。

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